会長挨拶
学会の発展を祈願して
ご挨拶
会長 星野 立子
手元に『函館英文学』第1号(昭和36(1961)年11月30日発行)がある。そこに記された沿革を見ると―昭和31年3月3日、市内の大学、高校、中学校の有志の方々が集まり、日米文化センターに於て、センター館長、渡辺音次郎氏司会のもとに、函館英語英文学会設立準備会を開く。昭和31年4月21日、当学会発会式、会則草案審議、会長推挙、役員委嘱等が行なわれ、函館英語英文学会が誕生した。当日学会の発足を記念して、外山定男氏による「二つの流れ―ハックスリとローレンス」と題する講演が行われた。このような草創期の記録からは、先達の方々のご苦労や喜びが伝わってくる。なお、『函館英文学』第1号に掲載された論文の著者は、外山定男氏、尾形猛氏、小名氏、伏見茂氏、井上能孝氏、鈴木保太郎氏という錚々たる方々である。
学会の発足から60年以上が経った現在も、学会運営には厳しさもありながら、会員は函館市の他、全国に広がりを見せ、研究交流を続けている。今後も、会員の皆様とともに、本学会が有意義な研究交流の場として発展することを望んでいる。